コラム

答えを覚えられない件について(詰碁の心構えその2)

「詰碁の答えを覚えられません」

というお悩みは多くの方が抱いていると思います。

では、そのQに対するAは・・・

「 覚えようとしなくていいです」

となります。

身も蓋もないような答え方ですが、そうなのです。

やったことがある問題の答えを忘れてしまうと、
ショックなのはわかります。


「くそー!前もやったのに忘れたー!」

と思ってしまうことにはとても共感します。

でも安心してください。

人間は詰碁を一発で覚えるように出来ていません(笑)

ちょっとやっただけで、
どんどんマスターすることができる人ばかりだったら、
囲碁の上達で悩む人はいないでしょう。

これって、他のことでも
同じなんじゃないかとも思います。

例えば一回会ったことあるだけの人って、
顔は覚えても名前を忘れてることってよくありますよね?


「あれ、この人会ったことあるけど、名前なんだっけ・・・?」

みたいに、答えを忘れてしまった詰碁に再度出会ったときも、


「あれ、この詰碁やったことあるけど、答えなんだっけ・・・?」

と、同じような状態なんじゃないかと。

また、ものすごいインパクトのある人と
会ったらすぐ覚えてしまうように、
詰碁も「そんな手があるのか!」
と感動したら忘れにくいです。

しょっちゅう会う人だったら、
別に「この人の名前を暗記しよう!」
とか思わなくても自然に覚えるじゃないですか。

それと同じように、
詰碁も、何度もやっている間に
自然にその手筋に慣れ親しんでいた。

上達はこんな感じです。

これが理想です。

いや、理想というか、
これ以外にないんじゃないかと思っています。

感動する、の方は、自分で狙ってするというよりは
「不意に訪れる」
感じだと思いますので、
繰り返し、ということの方が基本かと思います。

反復が大事、とよく言われますよね。

もっと言い方を変えれば、

「覚えられない、できないと嘆く時間に、
一回でも多く取り組んだほうが良い」

とも言えます。

ああ、自分で書いていて耳が痛い(笑)

でも、とにかくそれを強調したいがために
これを書いているわけです。

さて、こうなってくると、

「覚えるんじゃなければ、
なんのために詰碁をやるの??」

という疑問も出るかもしれません。

何を目指して詰碁をやるのか?

次回、そのあたりについて述べていきます。

 

 

 

追伸

実戦でよくできやすい死活について解説した、
こちらの動画シリーズもオススメです。

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