こんにちは。柳澤です。今回は、早めに大きい碁盤で打ちましょう、というお話をしていきます。
最初は小さい碁盤だけど……
囲碁入門者はまず、6路盤とか、9路盤などの小さい碁盤でスタートすることが多いと思います。
最初に囲碁というゲームの流れというのを体験するには、とても良いことです。
ただし、あまり小さい盤ではやりすぎない方がいいと自分は思っています。
なぜなら、「私には大きい盤はまだ早い」という‟誤解”を生むことになるからです。
大きい碁盤の方が楽しい
ここでいう大きい碁盤とは、13路、19路盤のことです。
私も、入門指導をするときは、6路盤から入っていくんですけれども、そんなに長いことやらないです。数回ゲームをやったら、すぐ9路盤に行きます。で、9路盤もそんなに長くはやらないです。できるだけ早く13路盤または19路盤に行くようにしています。
やはり、13路盤、19路盤の方が、本来の囲碁の醍醐味が味わえると思います。
囲碁とは、やはりこの広い盤面の中のどこからでも打っていいという、その自由さが大きな魅力だと思うんですね。
少なくとも私自身は子供の頃から、そこにすごく魅力を感じていたわけです。
しかしながら、小さい碁盤だと、すぐに相手の石がぶつかっちゃって、相手の手に対してついていかなきゃいけない場面が増えるんですね。
13路盤ぐらいだと、相手がこっちに来たけど、いや私はこっちに行くみたいな、好きなところからやれるっていう。その自由さっていうのが感じられるんじゃないかなと思います。
私には早いです…という方へ
9路盤をずっとやってらっしゃる方で、いや、私にはそんな大きい碁盤はまだ早いです、という風に言われる方もいらっしゃるんですけれども、そんな方ほど早くそちらに移った方がいいですね。
広い碁盤の方が、相手にここはとられたけど、ここは自分のイメージ通りにいった、という成功体験ができやすいんじゃないかなと思います。
広い碁盤に慣れた方に、改めて9路盤で打ってもらうと、「むしろ難しく感じる」というケースの方が多いです。
大きい碁盤でも、「布石」という序盤の打ち方のセオリーがありまして、それをある程度つかんでいけば、思っているほど難しくないはずです。
トライしてみましょう!
9路盤は小さいから簡単かというと全然そんなことはなく、プロでも極めきれないくらいの難しさです。
なので、「9路盤でうまくできるようになってから13路盤に行こう」というのは成立しないんです。そういう風にはなってないんです。
9路盤でうまくできるとかできないとか関係なく、早めに13路盤、19路盤にトライする、というのをオススメします。