初級者講座

囲碁にオセロを持ち込まない!~脱初心者!大人のための囲碁講座シリーズ~

こんにちは。柳澤です。

今回は、「囲碁にオセロ感覚を持ち込まない」
というお話をしていきたいと思います。

この内容は動画や音声でも解説しております。合わせてご活用ください。

囲碁とオセロってビジュアル的に似てるので、なんか同じようなゲームなのかなってなんとなく思ってる方って多いんじゃないかなと思います。でも、実際のゲーム性は全然違うし、なんだったら真逆な部分もあります。

#どっちも黒と白だけど…

オセロはやったことあるけど、囲碁はやったことない、という方が大半だと思います。そうなるとやはり、囲碁をやった時にオセロに引っ張られてしまう人っていうのが結構いらっしゃるわけです。

でも実はこれは、囲碁をやる上ではむしろマイナスに作用してしまうことが多い・・・というか、マイナスでしかないです。

具体的なポイントは2つありまして、

・角(カド)を取る

・挟む

という部分です。

カドを取ること

まず一つ目にカドを取るということについて説明していきたいと思います。

オセロってカドを取ると絶対挟まれなくなるので強いじゃないですか?なので、いかにカドを取るかっていうのが戦略的な目標の一つだと思います。

#囲碁においてカドに打つのは…

しかしながら、囲碁の場合はカドっていうのは一番行ってはいけない場所なんですね。その理由は2つあって、まず1番取られやすいからです。オセロとは全く逆に、一番弱い場所です。

#たった2カ所でこの黒は取られます

2つ目に、陣地を取る上でほとんど役に立ちません。囲碁においてはカド、つまり「1の1」という場所は戦略的に目指すべきところではないのです。

念のため補足しておきますが、一生カドに打たないというわけではないですからね。はじめの方では打たないですが、最後の最後、そこに打ったら取れるぞ、という時はもちろん打って良いです。

#こういう時は打って良い

または、他の場所は全部終わって、あとカドの所に打つだけで終わる、とかだった打つこともあります。

カドが良くないのは知っていても、実際に打っているときには、意外と早い段階でカドに打ってしまう方もいらっしゃいます。

マジで、本当に最後の最後に打つべき手なのです。

挟むということ

次に挟むということに関してなんですけれども、碁においては、相手の石を両側からくっつけて挟んで攻撃するっていうのは非常に危険です。

(※ちなみに囲碁にも「ハサミ」という布石戦略の用語があるのですが、ここで解説しているオセロっぽい挟み方とは全く違うものです)

#こういうのは危険

#こう攻める方が良い。

なんでかというと、まずオセロと違って挟んだ時点では取れませんね。出てる線のところを全部塞がないと取れませんので、挟んだからと言って別に取れるわけではありません。

そして囲碁の特性として、自分の石が分裂してしまうと危なくなるんですね。

#典型的なサカレ形

こういうのを「サカレ形」と言って、良くない状態の見本です。挟んでる白は全然取れず、むしろ黒は分裂して弱い状態であり、取られそうです。

そしてこちらも念のため補足しておきますが、絶対に挟むような場所に置いてはいけないワケではないですからね(笑)

たまたま取る時に挟む場所に打つこともありますしね。相手の石を切り離す時にたまたまそういう場所に来ることはありますので、そこは誤解のないようにお願いいたします。

#黒1は良い手

#白を切っている。挟む、という感覚ではない。

今回のメッセージの趣旨は、オセロ感覚でなんとなく挟むのはうまくいきませんよ、ということですね。

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今回のまとめ

とにかくオセロ感覚を囲碁に持ち込んで良いことは何一つないです!

持ち込んでることに心当たりのある方、

危うく持ち込みそうだった!という方にとっては、

とても重要なメッセージです。

今回は以上です。最後までご覧頂きありがとうございました。

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